またしても槻川(*^-^*)。

こんにちはみなさん…。

またしても、小川町…早朝の槻川の風景。


「槻川光る」 28 × 19 センチ

水面が、朝陽をたたえて輝きます。
原画の方が ずっと落ち着いていい色が出てるんですけど。

ちなみに 元ネタがこれ…。

何の施設なのだろう、大きな貯水タンクが じっと黙したまま…里山の風景のなかにあっては あまり似つかわしくない、巨大な建物ですが、そんな人工物も光を受けてシルエットになると それなりに絵になるから不思議です。
画面のなかのものすべてが自然のもの、よりは 何かしら人の手で造られたものがある方が 作品に温かみを与えてくれるような気がします。
今回は小品に仕上げましたが この画像なら 大作でもよいかも知れません。
画面を大きくして タンクの横に小さくくっついている らせん階段などしっかり描き込むと、いよいよリアリティが出てくるかもです。

この絵のポイントはやはり、逆光の眩しさをどこまで表現出来るか、でしょう。
「紙の白を どうやって光源に見せようか」
そんな考え方で、太陽と水面の光をまずはマスキングしたうえで、ネイプルスイエローなどをごく薄く 全体にウォッシュしたのちに 徐々に明暗を付けています。
光を眩しく見せるには、光源から画面の端にいくにつれ 少しずつ暗くしてゆく、というのがポイントなのですが、透明水彩画でそれをやるのは 決して簡単ではありません。
先日の 新宿での一日講座に参加してくださった方々には 体感的にお分かりいただけるかと思いますが、塗り残す部分を徐々に外側へ拡げながら 薄い色の層を重ねていく、という かなり細かい「伏線を張って」います。

何層もの伏線を張ったうえで 明暗の、一番暗い影の部分をどんな色で、どのくらいのトーンで描くかをしっかりイメージしつつ、そこから中間のトーンを色付けしてゆく、というのが私のやり方です(*^-^*)。