こんにちはみなさん。
まずは 新作を一点…。
地元、埼玉県東松山市郊外の「市民の森」の早朝の風景です。
私の家からは 徒歩で1時間くらいの場所です。
ちなみに 元ネタはこんな感じ。
陽の光が 草に貼り付いた霜を溶かし、立ちのぼる冷気が光の粒になって、早朝の雑木林に霞みをかける… そんなひとときです。
そうした 光のつぶつぶ感といいますか、微細な表情を出したくて、マスキング液を ハブラシではじき飛ばす、という荒業を久々に繰り出しました。
微妙な明暗の差を見切って、何重にも伏線を張ったうえで これがキマると、本当に面白い技法のひとつなのですが 決して簡単ではありません。
でも 剥がす際のわくわく感は このうえないものがあります。
元々、マスキング液の塗膜を剥がす時は いつでも、いくばくかのドキドキ、わくわく感が伴うものですが、ハブラシスプラッシュで画面上に散々に飛び散った液を剥がすと 本当に画面の奥から 光が射し込んできたように感じるのです。
「うっわー!!」と叫ぶこともあります。
この技を 効果的に使うには、液を剥がした時にどう見えるか、しっかりイメージ出来るかがポイントになります。
そのうえで、液をはじき飛ばす「前後」に 何を「しておけば」よいのか、とことん考えて実行に移すことが大切です。
マスキングするのは 真っ白な紙の時だけとは限りません。
薄く塗った色の上から液を飛ばせば 剥がした時にはその薄い色のつぶつぶが、画面上に現れます。
これを 色や 絵の具の濃度を変えて、段階的にやると、とても美しい 光の粒のグラデーションが出来上がります。
ぜひぜひ、チャレンジしてみてください。