こんにちはみなさん…。
先の第9回JWS展では 会場入口に設けた2万円均一の小品コーナーが大好評でした(≧▽≦)。
こんな安値で絵を売ってしまったら、会場の中の大きい作品が全く売れないのでは…という懸念を メンバー全員持っていて、とても心配していたのですが、現実は逆でした。
私の2作こそ売れ残りましたが(泣)、小品が出ていくのにつられるように、会場の中の作品も連日、数点ずつ売れていって 終わってみれば過去最高の売り上げを記録したのです(^_^)v。
もちろん、メンバー一同、うれしい悲鳴…!!
わからないものです( ̄▽ ̄;)。
いくら小品とはいえ、絵を2万円で…なんて 通常ありえないですし、銀座辺りの画廊主が見たら「絵を安売りしてはいけない」とか言って猛反対しそうです。
でも 実際は売れている。しかも 大き目の作品まで、一緒に…。
思ったのは、現実に即した 作家さんそれぞれの売り方があるのではないか、ということです。
いい絵なら 高くても売れる…とはよく言われることですが、これは すでにコアなファンがたくさんいて いつ個展を開いても必ず売り上げが見込める方の論理です。
そこまでのファンが大勢いない私などは、根本から考え方を変えなければいけません。
今回と同じように売れるかどうかはまだ未知数ですが、秋の個展ではまた2万円均一、やってみようといまから準備中です。
いや、勉強になりました(*^-^*)。
そんな 小品コーナーに出したのが、これ…。
「クラウス10型」と呼ばれるドイツの蒸気機関車をモチーフにしたものです。
SL全盛のころには 日本にも輸入されて、各地で活躍していたようです。
作品の発想の出どころは、小学生時代まで遡ります。
小学3、4年生だったころ、当時秋葉原にあった「交通博物館」への遠足に 風邪をひいて参加出来ない、ということがありました。
ひとりさみしく家で寝ていたのを、おぼろげに記憶していますが、後日、担任の先生から「お土産」と言って手渡されたのが、蒸気機関車の絵はがきセットです。
15枚くらい入っていたのかな…?
そのなかの一枚に、この絵のような写真の絵はがきがあったのです。
それは クラウス型でもなかったし、もっと車体を横から捉えた構図でしたが、無蓋貨車を1両だけくっつけた小さな古い機関車が ぽつねんと草むらのなかに留め置かれている、というシチュエーションはそのままです。
子供心に なんて可愛らしい機関車なのだろう、と思ったものです。
絵はがきそのものは とうの昔に失くしてしまいましたが、もう一度、あの可愛い蒸気機関車を甦らせたい、この目で見えるようにしたい…という想いから生まれた作品です。
私のSL好きは、あの一枚の絵はがきから始まっているのかもしれません(*^-^*)。