能登半島に祈る。

こんにちはみなさん…。

誰だって それぞれが想う夢を叶えたい、自分が設定した目標をクリアしたい… 日々そう願って生きている訳ですが、それらを追いかけてる時点ですでに 幸福なのだな、と 大きな災害が起きるたびに思います。

また 誰ひとり、命を保証されてる人などいないのだ、とあらためて 思い知らされます。

重い、重い一か月が過ぎました…。

能登半島地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災して避難を余儀なくされている皆さんに、心よりお見舞い申し上げます。

アトリエの窓辺に飾った黄色いラナンキュラスは、悲しみも包み込んで静かに微笑んでいるような。

1月1日は 未明にこのブログを更新したあと、例年通り朝からお酒をいただき(まあ、缶ビールですが)、母が煮た雑煮を食べ、そのまま普通に穏やかな元旦になるはず…でした。

…が、夕方4時半にテレビのスイッチを入れると、すでにどこのチャンネルも地震のニュースばかり。しかもどの局も「大津波警報」「緊急避難」「にげて!」などの文字が画面に踊っている…。

特にNHKは 女子アナウンサーがかなり強い口調で避難を呼びかけていて(その絶叫ぶりがネット上でも話題だったみたいですが)、「なんかお姉さん、気合い入ってるな」などとその時点では少々斜に構えて観ておりました。

現地からの中継画面ではまだ 東日本大震災の時のようにリアルに大きな津波が町を飲み込むような映像ではなかったからです。「警報が外れてくれればいいな」くらいに思ってたんですが…。

2日、3日と過ぎて被害の全容が徐々に明らかになるにつれ、目を覆うような惨状を目の当たりにして愕然とした次第…。「こんなにひどかったんだぁ」と…。

ニュース映像など観ていると 古い瓦屋根の家が軒並み崩れているのが確認出来ます。

瓦屋根が連なるその向こうに 冴え冴えと光る日本海、という能登地方の風景は以前から、画家や写真家の題材になってきました。あの ひなびた、うつくしい光景が失われたのかと思うと、ただ残念でなりません。

「再生」された新作

1月は こんな絵を描きました。

花はたぶん、菊の仲間かと思いますが、くわしい種類はわかりません。花が内包するパワーみたいなものは出せたかな?

実は、当初は、こんな絵だったんですけど…( ̄▽ ̄;)。

うーん…(@_@)。ちとベタベタやり過ぎました。これがアマチュアの作品だったら むしろよく描けた作品と言えるかもしれません。

仕上げてはみたものの、思い描いていたイメージには ほど遠いのです。

いったんはボツにしようと決めたのですが、花の部分に限れば、それなりにパワーを放っているようにも見える。トリミングしたらどうよ、とやってみたのが上の作品(*^_^*)。

黄色い花はとりわけ 周囲を明るくしますし、小さなウエット・イン・ウエットの繰り返しで重ねた色は、画面に深い陰影を与えてくれました。これなら、使用に耐えそうです。

ボツにしないでよかった~(*´▽`*)。下の「失敗作」を描いている途中、奇妙な紋様の「テントウムシ」がどこからともなく現れて 画面上をテケテケ歩いたりするもんだから、ちょっとやな予感がしたんです。

画面上を歩き回ったり、なかには筆洗の中でジャブジャブ泳ぐやつもおります。でも、この紋様はちょっとなぁ…。「紋々」を背負った、やくざなテントウムシだったりして…(笑)。

家の周りにぼさ山みたいなのが多いせいか、毎年秋から冬にかけて テントウムシが大挙して家の中へ入ってきて、冬眠もせずそこら中を歩き回るので、テントウムシがいること事体はもう慣れっこなんですが、こんな紋様を背負ったやつは56年生きてきて初めて見ました(≧▽≦)。ナナホシテントウの突然変異みたいなものでしょうか。黒が斑点にならず、赤が左右対称の幾何学模様みたいになっている…。しかも 通常「眼」ではないはずの頭部の白い部分のなかに黒い班があって、まるで怒ったヒトの眼のようです。

何気にカメラ目線で睨んでいるようにも見えるので、なおさら不気味なのです。絵が失敗することを告げるために現れたんでしょうか。だとしたら、感謝しないといけないのかな…。

テントウムシだけに、もっと真剣に生きろよ、という「天の声」だったかもしれません(笑)。なんとも気味の悪い、真冬の珍事、でした((+_+))。

石川県では 停電こそかなり復旧しつつあるようですが、そもそも家が全壊してしまったら停電もへったくれもない…。当初は水も食糧も、暖をとるための燃料もないと報道されていました。自分に出来ることは…せいぜい、幾ばくかのお金を寄付することくらいしかない、と思った矢先、ちょうど1万円の臨時収入が入ってきたので、そっくりそのままコンビニの募金箱に入れてきました。顔馴染みの、セブンイレブン森林公園駅前店の深夜バイトのお兄さんにはびっくりされましたけど…( ̄▽ ̄;)。単なる自己満足だったとしても、焼け石に水だったとしても、しないよりは絶対にいいと思いますし。もっとも 石川県が故郷の松井秀喜さんが個人で1000万円寄付、と新聞で読んで、「どひゃー!ケタが違い過ぎる…」と、愕然としましたけど(@_@)。

早く 北陸のみなさんが前を向ける日が来るといい、そう切に願います。

では、また~(#^.^#)。

次回の更新は3月1日(金)です。