こんにちはみなさん。
私がよく訪れる、東秩父の山里の風景…。
東武東上線「小川町」駅から バスで30分くらい。
終点「白石車庫」近辺です。
「車庫」といっても 屋根付きの 大きな車庫があるわけではなく、単に停留所周辺が広くなっている、というだけのことですけど。
ちなみに元ネタはこんな感じ。
何度もこのブログに登場している「槻川」の水源は この辺りになります。
晩秋の ひなびた光がうつくしい。
日照時間の短い山里にあって すすきの穂は 何とか陽の光の恩恵にあずかろうと背伸びしているようにも見えます。
この 光るすすきの穂が 水彩できれいに描けたら、と憧れている方もいらっしゃるかと思います。
私の絵にも たびたび、登場しています。
これはもう、細い光を丁寧にマスキングして、淡い色を被せ、さらに 穂全体を三角に残すように周囲にすこしだけ 濃い色を載せる、ということでしか表現できない、かな。
穂の内側にも明暗を見出して、ぱっと見で 色が付いているのかどうか分からないくらい 薄い色で描き分けると、本当に光ったように見えるのですが。
明から暗へ、原理はシンプルなのですが 薄い色を描き分けるということにみなさん、苦労しているというか、抵抗があるといいますか、私のデモなどではよく、「こんな薄くて効果あるの??」みたいな反応が返ってきます。
すすきの画像そのものを どう捉えるか、どう解釈するかにもよりますが。
広い風景を 大きく切り取った構図のなかで、「点景」的に描くなら 三角に塗り残すだけでも表現することが出来ます。
また 塗り残した部分が重なるように色を置いてゆくと、それだけでも 幻想的な雰囲気が出せます。
でも すすきの穂そのものをしっかり描くなら、光る穂の一本一本をマスキングしたうえで その上から被せる色、その周囲の色のトーンに最大限、気を配って 「ハイライトのなかにハイライトをつくる」つもりで描いてみてください。